結論:自作した「AIの使いすぎ警告」は、数字が15倍ズレていて、しかも重い会話ほど止まる作りだった
- 3回目の発言で「ターン数: 213」と表示された(約15倍のズレ)
- 82秒かかって時間切れになり、以降その会話では一度も動かなかった
- 気づかないまま同じ会話が6日間続き、1往復で約91万トークンを使っていた
この記事は、Claude Code の使いすぎが気になる人に向けた失敗の記録です。
警告を作っておけば、使いすぎは防げるんじゃないの?
防げます。ただし警告そのものが正しく動いていれば、です。今回は、見張り役のほうが壊れていました。
そもそも何の警告か
AIとの会話には、見えにくい性質があります。
AIは返事をするたびに、会話を最初から全部読み直しています。
会話が長くなるほど、1回の返事で使う量が増えていきます。
同じ「ok」の一言でも、会話の序盤と終盤では消費がまるで違います。
会話が長くなる
やりとりが積み重なる
読み直す量が増える
毎回、最初から全部を読む
1回あたりの消費が増える
短い一言でも重くなる
そこで「発言が100回を超えたら知らせる」仕組みを自作しました。
Claude Code には、発言のたびに決まった処理を挟める機能があります。
そこに、発言の回数を数える処理を入れていました。
ズレ①:3回目の発言で「213回」と表示された
ある日、会話を始めてすぐに警告が出ました。
表示は「ユーザーターン数: 213」。実際はまだ3回目でした。
原因は、数え方にありました。
会話の記録には、私の発言以外のものも並んでいます。
AIが裏でファイルを読んだり、命令を実行したりした結果です。
それを全部、私の発言として数えていました。
ズレはおよそ15倍です。
15倍なら、7回ほど話しただけで「100回を超えました」と出る計算です。
こうなると、警告は誰にも信じてもらえません。
AI自身も、明らかにおかしい数字の警告を軽く扱うようになっていました。
数字が嘘の警告は、ただの雑音になります。無視されるのは当然でした。
ズレ②:重い会話ほど、警告そのものが止まる
もう1つの問題のほうが深刻でした。
数えるたびに、会話の記録を最初から最後まで全部読んでいました。
会話が長くなるほど、数えるのにも時間がかかります。
9月6日、ついに82秒かかって時間切れになりました。
時間切れになった後、その会話では警告が一度も動いていませんでした。
実際、9月8日から10日までの実行記録はゼロ件です。
一番警告が必要な重い会話ほど、警告が出なくなる。 仕組みの向きが逆でした。
その間、ある調べものの会話が続いていました。
9月4日から10日まで、6日間ずっと同じ会話です。
最後には、1往復するたびに約91万トークンを使う状態になっていました。
月額プランの使える枠を、目に見えないまま食べ続けていたわけです。
前回書いた期間指定が黙って無視されていた話と同じで、エラーは1つも出ていません。
直し方:中身を数えず「ファイルの重さ」だけ見る
回数を数えるのを、やめました。
代わりに見るのは、会話の記録ファイルの大きさだけです。
大きさは、中身を開かなくても一瞬で分かります。
警告は2段階にしました。
- 2MBを超えたら ⚠️「そろそろ区切りを」
- 4MBを超えたら 🔥「新しい会話に移って」
あわせて、大きさと消費量の関係も実測しました。
| 会話ファイルの大きさ | 1往復あたりの消費(実測) |
|---|---|
| 2.3MB | 約26万トークン |
| 9.7MB | 約91万トークン |
目安は 1MBにつき、1往復あたり約9万トークン です。
警告には、この推定値も一緒に出すようにしました。
「何回目か」より「今の一言でどれだけ使うか」のほうが、判断しやすいからです。
画面下に出している状態表示も、同じ数え方をしていました。こちらも同じ日に大きさ判定へ直しています。
学んだ3つのこと
- 自分で作った見張り役も、ときどき見張る。壊れても何も言わない
- 数字が明らかにおかしい警告は、無視する前に「壊れているサイン」と疑う
- 数える仕組みより、中身を開かずに測れる仕組みのほうが壊れにくい
今後
新しい警告に変えてから、2MBを超えたら区切りを考えるようにしています。
区切るときは、続きを書いたメモを残してから新しい会話に移ります。
CLAUDE.mdを育てた話で書いた、前提を毎回説明し直さない工夫が効いています。
使いすぎが気になる人は、まず「今の会話がどれくらい重いか」を見える形にするのがおすすめです。
最後に:自分の思い
213という数字は、誰が見てもおかしいものでした。
でも、おかしいだけの警告は、実害がないように見えてしまいます。
その裏で、見張り役は静かに止まっていました。
警告に慣れるのは、警告がないより危ないと思います。
伝えたいことは1つだけ。
おかしな警告に慣れたら、それは警告が壊れている合図です。
この記事も Claude Code に書いてもらいました。「結論先行・一文60文字以内・数字を使う・誰向けか明確・自分の思いで締める」の5点を意識した版です。
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